妖奇士

天保異聞 妖奇士22話。えェ、お付き合いを頂くのは酔漢と妖異のご一席。酒を呑むとは酒に呑まれることではなく、よって酒に咎を乗っけるべきではない。酔いはいつか醒め、いつまでも酒の世界に居ることは出来ぬが道理だ。しかしその侍は帰ってこない。この世の不条理という酒を抱えたまま、彼は二度と醒めることの無い「異界」へと赴かされる。酔生夢死、酔生夢死。


放送のアレがナニになったせいか、あからさまにコメディタッチの展開でござったな。今までのノリもあるしまだちょっとぎこちないところも散見されるが、細かいバカ描写は割とキライではい。小笠原さんの「策を講じた!」の繰り返しギャグとか、水でスケスケ衣装になっちゃって嫁の貰い手を心配するサイゾウさんとかね。


で、アトルの奔走は結局実らなかった、というこの作品らしい重めなオチが付くワケだが。うーん、悪くはないけどやっぱちょっと尺足らず。ここは二話位使って、もう少しハラキーリ侍さんの事情を浮き彫って欲しかった感じはある。ま、そうも行かぬ事情はありましょうが、ね。


●…個人的事情ですが、アチシ自身が久々に呑み呑みで酔っぱらかって帰ってきたので、酒の話は妙にタイムリーで楽しんで見てしまいましたよ。しかしユキさんもサイゾウも一瞬で酔っ払いやがんのな。弱い弱いぞ。それとも妖異の酒は回りが早いのか? 呑んだらすぐにオラは死んじまっただ状態になるのか? じゃワシにもくれ。呑ませろ。