妖奇士

天保異聞 妖奇士19話。ドッペルゲンガーとは二重の者の意である。ならば三つ重なり合う存在が出てきたら何と言う。それはやはり、妖異の仕業になるものか…という。怪奇テイスト入りのミステリといった趣で、なんだか妙に面白かったな。全然関係無いけど、サブタイの「三人往壓」は何となく「三人ガリデブ」を思い出しましたぜ。


家名だの家柄だの、そういった社会的なラベルに近いものが実体となって人を支配する。その狭間にはこういう妖異っぽいものも出て来やすいのだろうか。その「家」に向かうユキさんの、水面に映る影こそがホンマモンと違うやろかと言わんばかりなシーンが印象的。俺とあいつとどっちが実体だろうか、というディック的な話…には行かなかったけど。


とか言ってたら久々の野沢雅子声の少年が出てきて、おやおやと思う間に彼がひざかたとしぞーさんであることが判明する。うわあ、それは…そっちの方に行くの? ま確かに、ヒヲウでも坂本龍馬とか出てきてたけど。このアニメ登場の実在人物って、割とマイナー気味な人が多かったからちと戸惑ったですな。とりあえず次回、どうケリをつけるのかなってとこで。


異形の得物を振るって相手の刀をグシャグシャに歪めてしまう、というヘンテコな剣戟シーンがなんか楽しかった。重心がぐいぐいと移動するアクションはなかなか眼福。ロール見たらアニメアール。うーん、SAMURAI7の時よりこっちの方が好きかな。しかし谷口守泰さん、まだまだ現役で絵描いてはんのは嬉しいな。