あさっての方向。

あさっての方向。9話。からださんの出奔はテツマサさんの知るところとなる。ウジウジと悩んでいたら姉貴に一喝され、アテもなく聞き込みしてたら小清水娘に手伝われ、なかなか女難の相…じゃねえや、女の人に助けられる縁のあるお人ではある。


出来るかぎりの力でもって捜索に当たるテッちゃんたちの姿は健気でござるが、からださん側のエピソードはちょいとファンタジィ色が濃いな、と思った。いきなし心優しきペンション経営夫婦の庇護下に入ってましたが…前回あんなけ職探しに苦労して、打ちひしがれ、心細くも雨に打たれてたのは何やってん、てな感じでしたかね。


まあペンション夫婦の関係を通して、近しい二人がお互いを理解し、赦し、そして迷惑をかけることの意義を示唆される、という展開は上手くいってたかなとは思う。…その後に更なるファンタジィがあったので流石に違和感がありましたがね。テッちゃんとからださんの出会わせ方がどうもヤッツケ仕事っぽいんだよなあ。ご都合主義に「逃げた」ってイメージが湧いて、物語への没入を阻害されてしまった。