武装錬金/蒼天の拳

武装錬金12話。首都消失状態というかビューティフルドリーマー状態というか、そんな感じに孤立した学校に襲い来る量産型EVAみたいな人たち。その時点でしょんべんちびるくらいおっそろしい事件だと思うんだが、あんましそういう怖さは感じられんなあ…と思ってたら、クライマックスの異様に燃える展開にちょっと興奮泣きしちゃったのでワシの負け。


嵐の前の息抜き話の「顔なんか見なくてもお前だって判る」という台詞が、見事に効いてくる後半の展開。ああ、こういうのを正しく伏線というのであるよ。モロバレな仕込みなんぞ「伏」線とは言わん。誰とは言わんがここんとこちょっと見習え。


動きも絵も良かったけれど、レイアウトというか構図に凝った演出も色々あって楽しかった。ちょうちょ仮面さんが背中から羽を伸ばすシーンとかもね。事前のちんこまさぐりは言わずもがな、ですがね。


蒼天の拳11話。拳さんはやっとこさ朋友を助け出しましたの巻。茶風林の人の悪役演技は最後まで堪能できましたが、それにしてももーちょっと強敵な感じに描く事はできんかったのかな。多分原作ではもっと恐ろしげにして狡猾な男になってそうなんだが、どうも効果的に動いてくれないのでただのヘンなおっさんであった。


しかしまあ、前半はほとんど「拳さんがコイントスしました」で終わってしまった。ここまで引っ張るかね…って、あんまし引っ張れてないんだけど。唯一目を見張ったのは、放り上げたコイン(龍の何とか)の絵でAパート終りという演出の後、最初のCMがユニバーサル映画だったこと。コインとユニバーサルの地球、円の形が見事に重なってましたぜ。ホンマに狙った演出みたいだったよ。