武装錬金/蒼天の拳

武装錬金5話。最後のホムンクルスを斃し、カズキくんはひた走る。斗貴子さんを救うためにとまた走る。とにかく走れ彼方まで。無茶が通れば道理が引っ込んでくれるだろうからな!


ワシ男との戦いはちょっと理に克ちすぎていたなあ。とにかく文字数が多い割にそれほど動かない戦いを経て、結果的にはワンパン決着ってのも少々あっけない。まあこのあと色々控えてるから、ここでボロボロのド突き合いやって消耗させるわけには行かないのだろうけど。


あとやっぱし、頻繁に挿入されるバカコメディ演出に劇伴つけるのも苦心してますねえ。面白いっちゃ面白いんだよね。そういう直情バカな性格であるからこそ、「大丈夫! 斗貴子さん軽いから!」てなこっ恥ずかしい台詞も決まるって面はある。それに続くラストの前向き一直線な展開はよろしかったです。屈託の無さは大事にしような。それがチミの最も魅力的なトコでやんすから。


蒼天の拳4話。色々あってケンシロウは上海へと発つ。日本編はここまでってことかな。思い返してみてもどうも曖昧なスジ回しのエピソードで喰い足りない感はあったが、キャラの濃さは流石の原哲夫風味でしたね。特に教頭。


で、前回死んだはずのモミ男さんは死んでませんでした。「死を覚悟した者は既に死人である。よって殺さぬ」ということだそうです。ま、これで助けてもらえるのはモミ男さんがエエヤツだからですけどね。「目を見れば判る」ようにデザインされてるからな。話の後半、愁嘆場を前にずーっと座って見てるだけなのは可哀相でしたけど。


上海サイドのヤクザ連中が、これまた素敵な人々でいいですねえ。みーんなダメサイボーグ人間。あー、こらすぐ死ぬなあ。そんな彼らは二又一成秋元羊介宝亀克寿茶風林のお歴々。もうどうにも濃すぎて濃すぎて、好きにしなさい。


後半出てきたケンの弟(後のリュウケンである)の体のバランスがなかなか微妙で可笑しかった。ミニケンシロウ…なんかフリーキーやなあ。あと山寺宏一が「愛する女のために地獄に戻るか」と言われている、というシチュエーションもなんか面白かった。あの声だし、どうしても「死んだ女のためにできることなんて無いさ」と続けちゃいそうで。一応拳法使いだしね!