パチパチくん攻防記

●親譲りの静電気体質で子供の頃からパチパチしている。何だよ静電気「体質」って。自家発電でもしてんのかワタシは。イヤらしい。それともデヴは電気を溜めやすいとでも言うのか。ええ言うのか。


要するにあれじゃろ、体と床の間の電位差がさっさと無くなればいいんじゃろ? てことは多分、このゴム底の履物が絶縁しているのであって悪の枢軸である。てなわけで、室内履きのツッカケに改修を施してみる。


まあ大したこっちゃなくて、ツッカケ底に穴あけて、伸ばしたゼムクリップを通して導電路にしたのである。これで理論上は電位差が早急に解消され、エレクトリックサンダーとは無縁の生活になるはずだ。


ふむ、結果は上々みたい。「〜が無い」という成果は実感しにくいのでアレだが、少なくともドアノブやら何やらで毎度々々、あショックウェーブを受けることは無くなった。善哉。


…流石に外履きの靴底に開孔するのは抵抗があるので、外出中は仕方なく代替策を。鍵やコインやらで先にドアノブなどにタッチして電気を逃がす。これで少しはパチパチからは距離を置けるというものだ。多分。きっと。


●ガキの頃、静電気で蛍光灯光らしたりしたなあ。暗い部屋で裸の蛍光灯をストッキングでこすると、「ぼわん」と光るんだこれが。静電気ったってバカにしちゃいけない。アレで1万ボルト超える場合もあんだから。まあ電流は小さいので死にはしませんがね。


水で喩えると、家庭用100Vは轟々と流れる高さ1mの段差堰、静電気は上空100mから落っこってくる水道蛇口の水だ。当たれば痛い。…まあ家庭用電源は交流なので、正確に言うと「秒間5〜60回の割で流れる方向があっちゃこっちゃになる堰」なんですがね、って喩えに「正確に言うと」も何もないもんだけど。