パズルパズル俺達

●五円玉に木の矢がぶっ刺さってるのとか、どうやって組んだのか不思議な紙細工とか、最近また不可能物体の人気が再燃してるみたいですな。再燃? まいいや。ワタシが最初に見たのは多分、雑誌「OMNI」の芦ヶ原伸之さんのパズルコーナーだったと思う。そのときの楽しさはよォ覚えてますなあ。


…こないだTVでほとんど種明かしみたいなことやってたが、あらあきまへんな。夢を壊すとか思考停止とかの前に営業妨害じゃんすか。あきまへん。ただ、ビンに木の矢が通ってるバージョンはまた仕組みが違いそうだなあ。何だろ、それこそ木の成長を待つとかなのかな。


●ウチの父ちゃんは木工所勤めだった。時折木っ端を利用して木組みパズルかなんかを作り、持って帰ってきたものだった。例えばこんなようなヤツ。

判りやすいように色分けしたけど、ホンマはただの材木製ね。定番の不可能立体もどきパズルだけど、実際に立体で手にとって見ると面白かったでしたよ。


カバヤの製品に「パズルくんガム」ってのがありましてな。例の「どっちがオマケだか判らない」シリーズですが、今考えてもプラモデル形式の組木パズルってのはなかなかの発明ではなかろうか。木じゃなくて合成樹脂だけど。父さんはこれらをスケールアップした木のパズルを作ったりもしていた。器用なおっちゃんではありました。


…もう全部捨てちゃったかなあ。残ってないかなあ。

ラグーン/パンプキン/すもも

ブラックラグーン22話。チンピラ編の決着。拳銃弾vs長ドス勝負で、キッチリと「銃弾真っ二つ」をやってくれたので嬉しくなりました。オートリビア。それにしてもチャカの人、ロックに殴られレヴィに蹴られ、銀次の兄ィに両腕切断…とまあ、最高(かつ最低)の死に様を用意してもらえましたなァ。


そしてお嬢とロックの会話。この世界において最大限に青臭く、また一番覚悟の足りない人間がロックさんである。それを「無力」だと愕然とするロックさんであるが…いや、常に黄昏の位置に立ちつづけること、青臭さを引きずったまま闇に相対していること、それはロックさんの強みでもあろう。だからこそレヴィも姐さんも、ロックさんに付き合ってくれているのでありまして。


…と、いうふうなハナシに作った方が面白いよね。彼の立ち位置が周囲の世界を見る上での「指準」となるワケだ。ヤらしく言うとそうなります。


お嬢はと言うと、「分水嶺を越えた存在」と言うよりは、うーんやっぱ、頭が良すぎてしまうお子なんだねえ。「私はここへ来るしかなかった」ことが見えてしまう。先を見据えて墜ちてゆく、この世はなべて泥の沼。…うん、そういう哀しさはエエですな。


パンプキン・シザーズ10話。いかにしてこの寄せ集め部署は寄せ集めとなりしかの巻。陸情三課エピソード・ゼロてなもんだ。はいいとして、冒頭の対戦車戦は何だったので? 伍長来てからそんな仕事が自動的に増えたか?


マーチスさんの挫折ゴッコ回…と言いつつ、どっちかと言うとやっぱしオレルドさん回になってるように見える不思議。まいいや。絵に描いて額に入れたような汚職上官(とその腰巾着)はいいとして、アリス少尉殿の単純吶喊っぷりに共感できるかどうかが問題だわな。ワタシはちょっと冷めた。


…初っ端の戦車戦闘を救ったのは伍長だし、クライマックスの苦難を解決したのは家柄だし。「少尉殿」という主体はほぼ何も解決してないんだよな。よって、マーチスさんの苦悩はどういう形で雲散したのかイマイチ判んなかった。そら少尉殿にもエエトコはあるってのはワシら既に知ってるが、あのシチュエーションだけじゃねえ。


すもももももも9話。メガネいいんちょ大放出の巻。ほぼ全編に渡って平野綾のモノローグで構成されていて、この嬢ちゃんのズレまくった状況と苦悩を見せ付けられることになる。素晴らしくどーしよーもないディテイルが満載で、楽しくて仕方なかった。


この回にリソースの多くをつぎ込んだのは大正解ですな。ホンマに意味の無いバカコスチュームに身を包み、人を救っては笑われる女。何のプレイやねんな。あと、今までワンポイントギャグでしかなかった小宮和枝も大張り切りの演技でよろしおした。好きなんですよワシ。


…しかし何だ、メガネのいいんちょ属性キャラってことで、どうもブラックラグーンの雪緒お嬢が重なって見えてちと困りました。ヘンな感じ。