オーファンキーチャンピオン(中山功太風)

●ストゼロ3のキャラシリーズ。の絵。あ、趣旨が少し戻った。

でもこのディージェイさんはちょっと使ったことがある。ガイルと似たようなタメ系飛び道具キャラですな。オリコンは使いこなせねーので専ら連発アッパースパコンに頼りっ放しですが。動きがどうしても鈍くなるんだよな、タメ系キャラは。


ストゼロシリーズは割と黒人系のキャラに厳しいゲームでして、バイソンとバーディは下っ端悪人キャラでかぶりまくりである。ディージェイはまだマシな方ですが、それでも本筋にはほとんど絡んでこない。…ま、チヤホヤされっ放しなキャミィ以外のスパII世代は大概そうなんですけどね。大塚芳忠声も素敵なファンキー野郎なんだけどなあ。


●国内のゲームがいろんな国でも遊ばれるようになってきた昨今、こーゆーのは難しい問題ではありますねえ。昔、何かのゲーム批評雑誌で、外国の人がストIIのキャラを問題にしていた。バイソンもさりながらバルログは何だ。スペイン人なのに直毛金髪? おまいらはガイジンっちゃ全部北方系か? …とかね。


んで、この人が「日本人は日本人をそれほどオーバーに描かないのに」という例に挙げてたのがE・ホンダさんだった。ああ、やはり難しい問題なんだなあ、と思ったことでした。

妖奇士

天保異聞 妖奇士9話。お面の怪物とお狐様は別物であり、真の敵は狢である、という。ムジナ? 狸と狢は違うという説もあるが、なんかますます落語「狐芝居」っぽくなってきたなあ。


事情が明らかになったとたん、なんだか妙に人懐こくなる勝生真沙子の狐さん。しっぽしまい忘れたりいなり寿司で呼び出されたり、半分萌えキャラやんけ。耳嚢みたいな芝居シーンにわざわざ山崎バニラを使うってのは狙ってまんな。折角だし全編語らせてあげたらエエに。


サイゾウさんはと言うと、面をつけたまま出奔して行方知れず。自分の名前に対する鬱屈はどうやら根が深いようで、それ以外の感情もこびりついているらしい。自分が女であること、苦悩の相手が父であること。そういったもつれた感情を語るのが女形だってのもなかなかヒネクレてますな。


パカパカ重大な話が進んでるはずなのにあんまし切迫感のない演出はどうかと思うし、そもそも大変なことに見えにくい語り口もいかがと思うが、サイゾウさんの心理と履歴に焦点をあてて解題していく手法は悪くなかった。実はこういう呪われた因縁が、てな大時代話が好きなもんで。


絵的にはいつもどおりちゃんとしたものだ。空中で波打って吹付ける雨のシーンが良かった。あと、遠眼鏡で覗く「田んぼの真ん中でくるくる踊る白いサイゾウさん」はその、「くねくね」を思い出してちと怖かったっす。