天下に回らぬもの

●時間はあるが金は無い。良くない。どうも人間としてどうかと思うことしきりであって、もうちょっとダメじゃない人間だったら良かったと思うことしきりであって、まあそれはそれでいいや。


てことでまたダラダラとさかさまロゴを描いてみる。ホンマはTIMEとMONEYを結びつけて描きたかったんだけどできませんでした。なので各々回転対称でやっつける。…あー、思考が固定化されてんなァ。

桜蘭/カペタ/ハルヒ

桜蘭高校ホスト部3話。毎度の「対外的ホスト風景」のシーンは痒ィて痒ィてたまらんです。うはは、何がお医者さんごっこだ。自覚的なので面白いですけどね。


さて。「身体検査があるので女だとバレてしまいますよ」というどこからツッコんだものやら、なお話。こういうストーリーを構築できるのを見ると、改めてこの作品ってファンタジーなんだなと思う。要するに構造的には、ハルヒさんは魔法渦巻く異世界に落っこってきた現代人なんだよな。現世とのズレが笑いや事件を呼ぶワケだ。


しかし環さんのハルヒに対するラブ心はどこまで本気なんだろうね。単に「ハルヒがかわいいから」という動機付けしか見て取れないんだけど、それにしては行動がエキセントリックだし。…あ、単に変人なだけですか? それは愛すべきキャラですなあ。今後シリアスな心情になってくのでしょうか。


地声が少年っぽい女の子ってだけじゃなくて、さらにそのバリエーションも演じ分けてたりの坂本真綾が上手いな。環の想像の中のハルヒ、普通の女の子声じゃなくて微妙に低音なんだよな。


カペタ31話。天性だけでも努力だけでもない、レース中にまで進化しつづけるという彼のカート能力は、驚異の10台抜きを成し遂げる。自らの成果を見つめつつ「ノブ。見たか。…俺たちは間違っていなかった!」と吼えるカペタ。…それがホンマかどうか判らんが、実に心揺さぶられるエエ台詞であったなあ。


トップを走っていたイサムはコースアウトして順位を落とす。現実(リョウ)と想像(カペタ)の両方からの圧力に屈した、ということなんだろうな。代わってトップのリョウの位置にまで上り詰めるカペタ! …サンドイッチにされた名も無きカート選手さんがかわいそうである。顔もよく判んねえぞ。


「上げるための下げ」というか、物語の溜めというか、シッカリしてんので見ててカタルシスがありまんな。雨中の決戦というシチュエーションもなかなか燃える。吹き上がる水しぶき…うん、こういうときはCGが効きますね。


涼宮ハルヒの憂鬱5話。ご都合主義は必然の結果、何故ならば世界はご都合によって作られているのだから…というお話。そのご都合とは他ならぬハルヒさん。眠れる神。…ははあ。


創造神と宇宙人と未来人と超能力者であった部員たち。それぞれの説明シーン、文章メディアたる原作を映像化するのはどーやったってタルいものだが、…それでも各々の演出が凝ってて面白かった。というか、大変だなあと思った。というか、まあ詳細は別にエエよね、って態度が潔いと思った。


とまあ、大仰な舞台設定が提示されたワケではありますが、これまーったく内容は無いよう、って可能性も含ませてますね。しかし、極大状況が友人関係に直結してるってェのがまあ、今っぽいわねえ。徹頭徹尾キョンさんの一人称であるってのがなかなか効果的ではあるな…。


●おまけ。味楽る!ミミカ堀勝之祐がはっちゃけ過ぎで楽しかった。何か乗り移ったのか?