IGPX/よみがえる空

●IGPX21話。承前。前回の感想どおり、ヤマー藤原啓治は強い。チームカラーや態度を別にすると、今までの相手の中で最も「正々堂々とした強さ」じゃねーの?


それに対するサトミの戦法、一々「…え、そんなんでええのんか?」と首を捻るようなデキなのが惜しい。あのまんまのロジックでもいいから、もーっと周囲がバカ盛り上がりしたらあるいは突き抜けたかも、だ。こんなもん勢いよ勢い。


しかしま、延々続くレースバトルは見ごたえはありましたね。CGによる蜘蛛の子ミサイルもどきとか。三機合体時にエルロン(か何か)が微妙に動いてるのが細かい。…あんなエルロン同士が接近してて効果あるのかは疑問だけど。


で、結局なんでまたスレッジママは助かったのか、よく判んなかったです。点差ってそんな状況だっけ? あと、戦闘時にピキュリリリンってニュータイプ光が出たの、あれ何?


よみがえる空11話。「蒼天の白き神の座」には悪魔が棲まう、ってお話。


…うああ…こんな展開になるのかあ。前回、要救助者を間抜けに描かない節度について書いたけど、そのことがこんなに重い効果を生むとはねえ。最善を尽くし努力しても、死はそんなことに顧慮してくれない。ゆっくりと光を失ってゆくカンテラが実に恐い。


落語「鷺取り」。「一人助かって四人死んだ」というものすげえ突然なブラックオチで終わる噺なんですが、ああ、今回の話もそういう感じかな…と思ったそのタイミングでアクシデント。うわあ、すっかり騙された! 要救助者に感情移入完了後だったので、絶体絶命の瞬間にヘリが去る、という絵に本気で絶望したよ。


前もこの喩え使ったけど、ライオン仮面もビックリのヒキで次週へ続く! 終わり近いんだよね? どうなるの!? …今んとこ、能登パートドラマはちょいと浮き気味ですね。あのエピソードだけ見りゃ良いお仕事ドラマだけど、裏では人が絶望とともに死んでんだしなあ。

ウォレスとグルミット

●「ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!」を見る。アードマン作品はNHKでやってた「チーズ」「ペンギン」「危機一髪」は既見で、どれも好きだが強いて言うならかわいい顔して悪辣なペンギン話が良かったなあ…ってとこですかね。


以下少しネタバレあり。


突発的に観賞を決意したのでどんな話か事前情報全くナシ。ほしたらなんだかエライ展開の話になって度肝抜かれましたよ。話の前半は純度百パーのゾンビ映画、後半は同じく真っ当な、キングコングでっせ。いやー、やられた。後半明らかにされる「キングコングの意外な正体」が、…ヘンな言い方だが…実にこれまた端正な「意外」なんだよなあ。もう見事すぎる。


とにかく全編に亘って真正面な映画でした。そして、それが箱庭的というか組み木パズルというか、すごくコンパクトにガッチリと構築されてる。濃いよ、この映画。 クレイアニメ的温かさもいいんだけど、ニック・パークアニメの定番である「メカ」もとってもゴリゴリしててかっこよい。外装ベコベコの車とか、ドッグがドッグファイトする時の飛行機とか。…グルミットの機体がラウンデル付きで、敵の猛犬はアイゼルネスクロイツの真っ赤な三葉機、ってのが細かくていいなあ。


…うん、そらまあ、アカデミー賞取るわなあ。ハウルもコープスも見てないけどさ。


(特定のキーワードごと色を隠すの、知識が無いので難しいなあ。こちらを参考にさせていただきました。不備があればワタシの責任です。)


●予告話。色々とお子様層向け映画を紹介してたけど、やっぱカーズが頭一つ突き抜けてますねえ。何でしょうあの疾走感は。あと、スポンジボブの映画はなかなかひどそうですな。いきなり胸毛男が出てきて「やあ! 僕はデイビッド・ハッセルホフ」…って、満場の客席で笑ったのワシだけじゃんかよう!


●画像は映画待ち時間がそこそこあったので落書きしたの、の書き直しさかさま文字。デキの悪さは赦しつつWALLACE & GROMIT、と読め。ムリならいいです。