アクアトープ/かげきしょうじょ

●新番組・白い砂のアクアトープ。PAらしい、地域ベースのお嬢さんたちお仕事ものっぽい。これも私の守備範囲からは外れてるんだけど、丁寧で地道な話の積み重ねと現実離れしたエッセンスのバランスがよろしいなと思った。主人公の「夢破れたアイドル候補生」の、イマイチ積極性がないせいで下積み頑張った末に道を降りてしまった、という造形がやたら現実味があって鼻にツンとくる。あと儀武ゆう子の占い師さん、すげえあからさまな胡散臭さと実はエエ人、という描き方がいいなあ…と思いつつ、スタッフロール見たらやっぱり方言指導してた儀武ゆう子さん。…多分これも感想書かない。

●かげきしょうじょ!!・2話。こっちはもうちょっと感想書くことにする。この時期のこの手のコミュニティではよくある、貫禄の差が1年でアホ程違うという例のアレ。てことで、先輩たち含めての顔見世を兼ねた状況セッティング話。ウザい程に物怖じしないさらささんだけど、彼女が幼少時に挫折したことを含めて、天性のスター性があるということの説明でもある。そらまあ…助六にはなれんよなあしょうがないけど。あと舞台裏のスタッフさんもちゃんと紹介してんのが好感触でした。おっさんになるとこういうとこに感情移入するよなあ。

 

ゲッターロボ/かげきしょうじょ

●新番組・ゲッターロボアーク。…あまりこのシリーズをしっかり見たことは無いんだが、勝手な偏見としてハッタリは効くが話を畳むのは二の次、みたいな印象がある。まあそれも永井/石川賢ラインとしてアリネタなんだけど。この第1話にあっては…うん、石川賢らしさの第一である「図太すぎるキャラクタ」はとてもよろしい。司令役の神隼人のおっさんの冷酷冷徹さとか、主人公二人の悪人ではないがどこか倫理的には大雑把なとことか好ましいぞ。画面/作画はすげえって程ではなく、多分提示された予算内でできる限りのことはやってるなって感じ。音響的にはちょっとショボいかなと思った。てことで、全体の印象としては、このまま進むなら面白そうだけど何かのズレで陳腐なものになってしまう予感もある、ってとこでしょうか。とりあえず視聴継続。

●あと、かげきしょうじょ!! も観た。あんまり私の得意範囲とは言えないジャンルだけど、宝塚歌劇団かな? 松竹歌劇団じゃないよな? まあその辺をモチーフにしたお話であり、キャラクタのデザインと画面設計がとてもスパっとしたライトさでその辺好き。主人公の人がとても陽性で、多分周囲をぶん回すタイプのキャラだろうけど、どろどろした展開になると苦手なことになるかもしれない。あとどうやら歌舞伎が関わってくるようで、その辺も丁寧に演出されるんだろうなという予兆があって、それは主人公の祖父の畳職人描写。何だあの丁寧な作画。まあ多分感想は書かない。

 

けいちゃんなるもの

●「鶏ちゃん」と表記してある謎の冷凍パックを売っている。とりちゃんではなく「けいちゃん」と読むようで、鶏肉にみそと醤油・糖類と香辛料などと合わせて漬けて凍らせてあるものらしい。パッケージには岐阜県の郷土料理でありこれとキャベツを強火で炒め合わせよ、とある。気になったので買って帰って調理する…が、あるはずと思ってたキャベツがウチに無かった。代わりに白ネギ一本分がある。鶏ちゃんで検索すると必ずしもキャベツでなくて野菜と鶏を炒めるものという認識であるようだし、じゃあこれでもいいだろと白ネギを斜め切りにして炒め合わせる。あとついでに鶏卵もぶちこんでなんかおいしそうにする。んで焼いて喰ったけど…んん…そらまあ旨いよ。旨いけどなんかピンと来なかった。鶏肉のコマ切れを味噌ベースの調味料で炒め煮にしたもの、という事前の予想からほぼ外れなかったことが主要因かもしれない。でもまあ、これならテメエんちの味噌やみりんで同じような調理もできそうだな、というそんな印象もあったりする。なんか普通に味噌と鶏の鍋料理ができあがるような気もするけれども。

あと検索時に知ったこととして、発音のアクセントは「にいちゃん」のように語頭にあるのではなく、「ひょうたん」のように平坦→「ん」で下がる、というものであると知る。不思議な発音ではあるな。

 

百均マウスのその可能性

●掃除中に我がワイヤレスマウス落っことしたら反応しなくなった。電池の蓋開けてみたら何かこう、電池がしっくり固定されていない感じになっている。落下の衝撃で電池ボックスの接点が所期の寸法を保てなくなっているようだ。マウスばらして様子見てみようと思ったけど、このエレコム省電力マウスはネジが特殊でプラスでもマイナスでもドライバが合わない。しょうがないので千枚通しで電池接点を割とムリヤリ引っ張り起こし、電池との接点を確保したら何とかなった。でもまあ、今後恒久的にオッケーかというと多分怪しいとは思う。

ともあれ、また使えなくなるまではこれでイケそうである。その上でちょっと困ったのは、引越ししてからこっち余ってたマウスを捨てちゃってたこと。我がノーパソ、タッチパネルは付いてんだけど俺これ使うの苦手なのよね。なのでとりあえずのツナギとしての余剰マウスを一つ持っておこうと思い、ふと思い立って百均に行く。…したらありやがんのね。百円で。マウスが。ワイヤードだけど。こうなりゃ好奇心も相俟って買いたくもなろうよ。なんせ百円、少々失敗しても惜しくも無い。

てことで百円マウス、買って使ってみる。…うん、確かに精度は悪い。大きく動かす分にはいいんだが細かい動きはどうも認識が甘く、隔靴掻痒感が割とある。パソ側の設定でもあまり改善せず、これはこの程度のモノということらしい。それでも使えないわけじゃないので、上記の如くとりあえずのツナギとして百円、ってなポジションであるならばかなり悪くないもんじゃなかろうか。いやまあ、早々にぶっこわれちゃうとかそういう将来があると困るけれども。そして我がフェチのジャンルとして「代用品や急場しのぎでなんとかやってってるもの」というのがあって、その範囲内にドンピシャではあるんだよな。いやあ、充分だよこれ。使えるものフツーに。

好奇心で検索してみると、やはりこの百円マウスはどこも似たような評価のようで。そして別の百均には三百円マウスもあるのだが、こっちは実用具合でマシらしい。どうやら三百円マウスは何らかのコピー商品、そしてこの百円マウスはさらにそのダウングレード商品、ってな具合。それでも百円で曲がりなりにも使用できるマウスってのが割と驚きではあるんだよな、おっさん世代としては。百円ねえ…。どういうコストカットをすればこれで利益を出せるのか。

まあ、いろいろオトナ世界の事情もありつつ、謹んでこのマウスを頂くこととする。ツナギであり現状のマウスが使えるようになったので、まあその、ぶっちゃけしばらくは使わないだろうけどさ。すんませんねえ折角買ったのに。うん。

 

メガロボクス

メガロボクス2・最終話。なんか最終話だけ録画失敗してたのでなんかかんかして視聴。マックとジョー、それぞれ最後の試合。試合前のお互いよう判ってるぜというちょっとしたトークですでにクるものがある。かたやマックタイム、こなた脳内の爆弾と抱えるものをもちつつ、しかし思うさまぶち殴りあうが…、という話。何とも調和的な大団円であり、サチオのタオルは適切なタイミングで投げ込まれ、サクマ氏はキッチリ詰め腹払わされる(まあ実際のところはすぐ出所してなんかかんかやりだすバイタリティはあるだろうけれども)。荒み切って暴力的なセッティングの末にこの平和な終わり方は、物足りないと言うよりは…ジョーが、あるいはその関係者が苦い目を受け続けてきた末の選択という意味において、能動的かつ積極的な「甘さ」ではあろうね。ハチドリは遍在する、のだろうな。

総評。よくもまあこんな地味でざらざらした作品を2作も続けようと思ったもんだ。このご時世に、鉄色と茶色と血の赤色で野郎のシケた殴り合いを作劇して金を取ろうなんざ趣味と酔狂が過ぎる。メインストリームの華やかなアニメ作品もあり、こういう作品もありという多様性がちゃんと存在できる、そんな状況があるのがとてもよろしいことだなあと思いました。…原案のあしたのジョーをそこまで読み込んでるワケじゃないけれど、少なくともあの自滅的な方向性から機首をめぐらせてこの終わり方にしたのはちょっとした英断ではある。燃え尽きるのではなく、救いの物語。そういうのもありではあるよなあ。とまれ、1クール楽しみました。これはもう、終わり方からしてここでしまいだろうなあ。ホセ・メンドーサのような絶対強者が出てくるような作品とはちょっとテイストが違ってきてますもんね。いや、判んないけどさ。

 

百均下着譚

●泊り仕事で着替えの下着を持ってくの忘れてしまった。でもまあ、職場の直近にコンビニも百均もあるのでちょっとした出金を厭わなければそれほど困らない。てことで当座の着替えだしそないしっかりしたものでなくても…と思いつつ百均に向かう。シャツトランクス靴下の三点それぞれを見るに、最低値段の百円の商品に加えて二百円とかそれ以上のとかがある。快適な着替えライフを経験するにはそりゃ高価い方を買うのが正解だろうが、なんかこう…こういう時って「百円のってどんなんだろうな」って思ってしまうし、そもそも私は「ありあわせのもので当座をしのぐ」ものに対するフェティシズムが大いにある。

てことで、シャツトランクス靴下と全部百円のを買ってきた。ここでそうびしていくかね? → いや…まだ仕事中なので…あとで自分で着替えます…。

装備した感想。そりゃ百円なのでそうだろうなと思ったが、全て化繊ってんですか、カサカサと吸湿性に乏しい素材である。まあその辺は、外出して汗みずくの仕事でもないのでそれほど困らない。我が腹回りに合わせてLLサイズを買ったが、サイズ的にはまあこんなもんかなって感じ。全体として、百円の商品としてこれならホント、悪くないどころかなかなかのコスパであってその辺感心するところではある。

問題はシャツの丈、ですかね。これがその…かなり、短い。ちょっと動くと上着の下ですぐ腹丸出しになっちゃう。別にシャツをお見せするような着方してはいないので社会的・世間的にはいいっちゃいいんだが、個人的にはこう…いついかなる時でもシャツの裾がキッチリズボンの下にて押さえられてる状況でないとなんかモヤモヤするのであってそれが困った。この生地の長さが百円の限界ってことなのでしょうかね。知らんけど。

ともあれ、当座のしのぎとしては十分な装備品であった。百均ってすごいね。

 

メガロボクス/ゴジラS.P

メガロボクス2・12話。ラストバトル前、マックはいかにマックとなりしか。ジョーとマックどっちの側にも重い手触りの人生がある。しかし、どちらもいささか危なっかしい要素を抱えている…。この物語においてハチドリってのは何を表しているんだろうね。どん底にある人にとっての一筋の希望なのか、真実を告げる諦観の目なのか。前者の方だと思いたいけれども、それだって本人が何を希望とするのかってのにはいろいろあるだろうしなあ。試合前にユーリがジョーに「だから、死ぬなよ」と声をかけること、それが同じくマックにも当てはまる。…物語のジャンルと構造的に、サクマがワル笑いして終わるような結末にはならないだろうけれども、それでもねえ。

ゴジラS.P・最終話。破局回避のコードを求めてメイ-ペロ2とユン-JJ組それぞれに走る。当該の時刻当該の場所にギリギリでたどり着くもそこにはコードは無い。時間を越えての情報伝達はそれ自身存在し得ないのだから当然である。つまり、情報でなければよい。最初からそこにありつつも、誰も答えだと認識していなければよい。その回答/歌を得て、ペロ2とJJは自らを解凍し回答となり快刀する。…多分巨大化すんじゃないかなーと思ったらやっぱりしやがった。紅塵というかODがというか、高次元のギミック入れれば何でもありだな! いいことだ。

総評。いやあ、思いのほかちゃんとカタルシスのある終わり方したなあ。無論物語に仕掛けられたギミックをすべて把握するにはとても足りない俺の頭だけど、(時空間を)行きて帰りし物語として何となく判った気にさせてくれるだけでもちょっと感心したりした。こんなゴツハードなSF、ホンマにアニメとしてこのやり方が適切だったんかいなとかそういう疑問点もあろうけれど、その辺を上手く成立させる…誤魔化すために尽力してんのはよく判る。そしてそれは、少なくとも私にとっては奏功した。…もう2、3べん見ないとダメかもしれんな。

ラスト、サプライズ的に例の「巨大機械」が登場してきたのはファンサ―ビス的なオープンエンド、なのかねえ。せっかく出てきたんだし、何とか続編の企画でも動いててほしいけれども。この作品がどこまでウケたのかイマイチ判んないが、こういうアニメがたまーに出てきてくれないと寂しいことですし。ねえ。楽しうございました。ハイ。