鶏肉酒蒸し

●酒蒸しは割と我が夕飯ルーチンに入ってる感じがする。本日は鶏もも肉が素材。以前サーモンの片身を塩胡椒にクミン振ってからカタクリ粉付けて焼いたら旨かったので、それを鶏肉でやってみようとした次第。結果旨かった。ニンニクチューブがいい下品さでグッド。…しかし肉がちょっと厚かったか、真ん中らへんが割とピンクっぽかったのが懸念事項である。まあそこそこ熱したので大事無いとは思うけども、ねえ。結局自己責任だしねえ。でもちょっと怖いので次回は少し加熱時間延長して、しばらく余熱期間を置くことで対処すると。これを覚書としておこう。…しかしクミンいいなこれ。花椒と同じくらい気に入っちゃったな。

 

メガロボクス/ゴジラS.P/ダイナゼノン/バック・アロウ

メガロボクス2・11話。最終戦を前に状況の整理・セッティング。ジョー側は過去・及び仲間と向き合った上でユーリを迎え、現状できる範囲内での問題解決に至る、が脳内に抱えた爆弾と、そもそも既にロートルであるという事情は残る。マックの方がちょいと深刻で、そりゃ素で戦えば多分ジョーを圧倒するんだろうけれども…彼の復活劇そのものに内在する歪みが、自信と周囲を毀損し続けている。サクマさんがなかなか理想的なワル要素で、多分最後に破滅すんだろなあというとこまで含めて「物語の擾乱要素」として優秀だなあ。…1期から見てると、ユーリと握手してるジョーの絵がとても感慨深い。もし、力石があのあとも生きていたなら、ジョーとこういう関係になれただろうか。どうだろうか。

ゴジラS.P・12話。破局は近くあり、そしてそのコアはゴジラ。オオタキの面々はジェットジャガーもてゴジラに向かう。そこに最終のコード、すべての答え、未来がある。爆発的に分岐する未来のマップはあれ、カオス理論でよく見たロジスティック写像のカオスの分岐図みたいだね。複雑性による計算爆発、カオスによるカタストロフでしょうか。…実際にゴジラの場所に向かったとして、ユンさんたちに何ができるんだろうと考えると…ここはやはりジェットジャガーの巨大化しかないのでは!?

ゴジラ近辺では空間が歪み、三角形の内角の和が180度を下回る…空間が負の曲率になってるらしい。実際に行って体験してみたいなあ。あとその辺にある物質にブロブとかグレイグーとか名前を付ける科学者連中はシャレがきついと思った。

●SSSS.DYNAZENON・最終話。瀕死のガウマさんは体に鞭打って、皆さんはそれぞれの思いもて最後の敵に向かう。ボロッボロの状況でナイトくんの苦戦に介入し「余計な世話をしに来たんだよ」のセリフがかっこいい。それに続く、これまでの戦いを遡るような在庫総ざらえのバトルも美しく、最終回が最終回たるバルクに十分である。その後の各人のエピローグもね…ヨモギさんがガウマさんオマージュの扮装してんのがよろしい。

このまま総評にいきますけど、上記のように1クール作品の最終話としてサービスとカタルシスに遺漏のないフィナーレにはなってんだけど、主に怪獣優性思想サイドで明らかに欠落した要素があってその辺が結構モヤモヤする。彼らの重大な経験は断片的な情報で何となく雰囲気は感じられるんだけど詳細は判らず、おかげで彼ら個々人のあんまし憎めないキャラクタとやってることのとんでもなさに違和感が残るのよね。まあ次クールの続編で完全完結ということではあるんでしょうけど、それでもね。

ガウマさん個人にもそういうあからさまな伏線はもろもろあるけど、この人は見た目と性格のギャップなどでえらくキャラが立ってんのもあって、存在感はごっつありましたからなあ。ラストカットの描写見るになんかかんか復活してくれるんじゃないかという期待もあります。

とまあいろいろ言うたけど、この作品単体に限ってもとてもエエ感じにまとまった青春ロボ怪獣アニメでなんか見てて痒くてよろしかったです。不穏な要素ありつつも結局どいつもこいつもエエ性格した好漢好女で、フツーにがんばれーっつって応援しちゃうようなそんな作品だったですよ(巨大ロボ/怪獣モノとしてとても大事)。続編はほぼ確実にあるだろうけれども、楽しみにしておこう。うん。

●バック・アロウ・最終話。お話の表現型は「神に挑む市井の者たちが神と和合する」というものであり、そのメインフレームは実際のところ「恒星間航行船の最後の生き残り嬰児をケアするAIプログラムが、あるシンギュラリティの末に生命維持以上の概念:母星への帰還方法という概念と選択肢を得る」とかそういうことになりましょうか。思った以上に「凱帝はガン」ってのが喩えとして外れてなかったなあ。とまあそんなスジに乗っけて、お約束と王道と「こういう展開が見たいんでしょ?」のつるべ打ちは外さずにやってくれるのがこの作品ではある。ワル姫と若凱帝が仮初に再登場したタイミングが完璧。素晴らしいねえ。

総評。谷口監督とかずき脚本の相性の良さというか悪乗りの効果というか、無茶な勢いで話を喰い散らかしてゆく様子を楽しむ作品であったと思う。バジェット的にはそこまで大きくないのかちょいちょい画面的な息切れがあったり、例えばトリガーのような唯一無二性からはちょいと離れたところにある、言ってしまえば割とよくあるセンスのプロダクションデザインだったりと、そこここに惜しいとこが散見される作品ではあったけれど…ううん、俺このアニメ好きだなあ。AOTYなんてなトコには多分無縁だろうけど、個人的に折に触れて思い出すような。その欠点まで含めて、いろいろ話甲斐のあるような。そんなアニメではあった。実際のところ商業的に成功したかはアヤシイと思うしね。

やろうと思えばこっから更にレイヤを上げた続編も作れるような終わり方をしているけど、どうだろうね。難しいだろうな。仮に続編があるとしたらゼヒ見たいとは思います。無論この制作陣そのまんまでね。いやしかし、谷口監督は折に触れてこういうアニメを作ってくれるのでホント有難い。願わくばこの先も左様でありますように。てことで、楽しかったです。

 

金ちゃんの即席めん

金ちゃんヌードルってのがあって、そのちょいジャンキーな味わいで割と好きだったカップ麺。近所の百均で久々に見かけて、懐かしくて買って帰ってウチでよくよく見たらこれ、金ちゃんヌードルじゃなくて金ちゃん「ラーメン」だこれ。えっ…どう違うの?

検索してみると、ラーメンというこの商品は多少の紆余曲折はありつつも現状、ヌードルの廉価版みたいな位置に居るらしい。ちょっと量が少なくて、ちょっと成分も違うとのこと。なるほどカップヌードルに対するスープヌードルみたいなもんか? 作って喰ってみたが、かつてのヌードルの味なんか覚えてないからよく判んない。でもこの二層構造カップはこんなだったかも。いっぺん両方買って食べ比べてみたいが、まあ…そういう機会は無いだろうなあ…。いいや、これはこれで旨いし。

 

ゴジラS.P/ダイナゼノン/バック・アロウ

ゴジラS.P・11話。破局をもたらすのは人知を超えた魔法のランプ、ならばどうする? ランプに回避を考えさせるのか、ランプに自己消滅を命ずるのか。OD…オーソゴナルダイアゴナライザはそのランプであり、特異点が全て「同一のもの」であるなら、…あるなら…なんでしょう? まあいいや。一方でジェットジャガーがなんか自己再起動の末に生まれ変わってますけど、もし彼がこの破局を何とかできる者であるなら…彼自身が特異点(に準ずるもの)になったりしないだろうね。そういや何となく、ランプの魔人みたいな顔してますよ。ううん。

リー博士はやっぱりあの時退場となったようで。言ってみればこのゴリゴリした世界と我々視聴者を結ぶブリッジみたいな存在であっただけに、この喪失感はなかなかである。代わりにメイさんのパーティに胡散臭ぇおっさん三人とお嬢さんが加わったですけどね。あとおやっさんゴジラ退治に乗り出すはいいけど「鞭声粛々夜河を渡る」つっちゃうとこれ、惜しいところで退治に失敗したりしそうですよ? いいの?

●SSSS.DYNAZENON・11話。すべての怪獣は去り日常へと戻る。少しずつ直してゆく。それはいささかの、辛さしんどさを伴う。…そのモラトリアムの終焉への惜別は、怪獣優性思想の人たちが言うことに近いのかもしれない。そうして世界は戻…らず、ラスボスとしてシズムさんが全てをひっくり返しますよ、という話。怪獣と共に在るのが怪獣使いってことで、やっぱガウマさんは死んじゃうよなあ…。その辺含めてこのままじゃモヤモヤしちゃう流れだけど、最終話で踏ん切りを付けられるかどうか。あとコヨミさん、実家だったのね…。チセちゃんはお母んにどう思われてんだろか。んであとオニジャさんのニュースの「自称5021歳」とかがバカチンである。実際んとこは年齢不明とかになるだろうけどね。

●バック・アロウ・23話。ラス前、案の定立ちふさがる神の中間管理職・ルドルフさんであるが、彼の圧倒的な攻撃に一つ々々隙と裏を見つけてかかるシュウさんがやはり頼もしい。こう来たらそう、ああ来たらこうといちいち奇手を打つとなれば、ミキシンの傲慢演技がとても効果的にひっくり返るというものでして。そして顕現する神その人はアロウさんのお父んみたいなお人だが、まあねえ。この方にとってみればアロウさんご一統はガン細胞みたいなもんだしねえ。…あとは基本的にレンくん大勝利、という話だった。以下次号。

 

ダイナゼノン/バック・アロウ/メガロボクス

●SSSS.DYNAZENON・10話。冒頭からすぐ判るなんか演出がいつもと違う回。つーかトリガーらしい絵だな…と思ったら五十嵐海回。各人が過去に捕らわれてそこから脱出するというベタネタなんだけど、やはりベタだけにこう…ちゃんと演出されるとこうかばつぐんだなあ。誰しも持ってる、後悔や懐古がないまぜになった過去の記憶。伸ばした手先がそれにかかって、そしてまた失われる…現実の自分に戻るというプロセス。今回はやっぱしユメさんの物語だろうなあ。姉との「あったかもしれない」会話とその別れでちょっとほろりと来てしまった。ガウマさんの過去と現状もなかなか厳しいものがあって、今からこの直情兄ちゃんとの別れを思っておセンチになってしまう。…少しずつ、この世界での時間が減ってってんだろうなあ。

●バック・アロウ・22話。冒頭で巨大シュウはアロウのデータを書き換えて殲滅者でなくし、なぜ自分が消滅しなかったのかの種明かしをし、今後の戦いへの方向性を示唆する。数分でほかのアニメの1話分くらいの要素を解決したねえ。アバン近辺のダイナミックすぎる話運び、好きだわあ。カイ将軍の「そんな大きな人間がいるか!」というあまりにも真っ当すぎるツッコミが可笑しい。その後も各人招いての作戦会議、アロウとカイのスクライド的タイマンバトル、とよう詰め込めるなって感心する。個人的には「美少年共和国」がネタだけじゃなくて話のカギの一つとしてキッチリ役立ってんのがすげえなと思ったよ。面白ェや。

メガロボクス2・10話。マック陣営はジョーとの試合を希望する。マック自身は彼の存在がジョーによって立つからという…チーフに似たような、重い思いからではあるが。ここにロスコの経済企業的思惑が挟まるのでざらりとした異物感を残すんですわな。んでもってリュウの助言、ユーリの拒絶感、サチオの矛盾した懊悩…とまあどいつもこいつもジョーに乗っけてくるので大変である。その辺に思い入れが皆無なサクマさんがいっそ清々しいくらいだ。つってたらジョーがぶっ倒れてしまいましたが、このクリフハンガーも怖いなあ。薬物の離脱症状だろうが、原作でのパンチドランカーってことですかねえ。

 
 

鶏皮モツ鍋

美味しんぼに出てた鶏皮鍋。鶏皮を炒めて脂を出し、軽く洗って酒に漬けといた鶏レバーと砂ずりを加えてちょっと火を通し、酒・醤油・ゴマ・ゴマ油・にんにく・とんがらし・中華調味料と野菜加えて煮る。元ネタは鶏皮とモツ、あとは酒と醤油だけだったけど自信がないのでいろいろごまかす。結果旨かった。少々の内臓的クセもこれはアリっちゃアリかもしれないし、アク取りなりなんなりをもう少し徹底してスッキリさせてもそれはそれで良さそう。ワイルドにいくならとんがらしをもう少し利かせてもいいかな。次はハツとかも入れてみよう…っつーか、鶏レバーはクセそこまでないけど鍋で使うとそれなりに曲者だな。今回量的にちょっと控えめでやったけど、鍋のダシとしてはともかく具としてはこの程度でエエかもしれん。

 

メガロボクス/ゴジラS.P

メガロボクス2・9話。嵐の前の静けさとして嵐が来て去る話。リュウは師のユーリと同様にボクサーの道を断たれる。それでも落ち着いて前向きな彼の態度が余計に痛々しくもある。一方のマックはもう一度リングに立つ決心をするが、しかしこの試合は多分荒れることになるわなあ。何もかも無くした旅人となるのか否か。…前作通じてあまりあからさまな悪役ってのは出てこなかった(ヤクザ屋さんみたいなのは居たか)けど、脳チップを推進するサクマさんはこれ、割とど真ん中に悪役立ち位置だねえ。「人を道具みたいに」見ていることを自覚してんのがタチ悪い。ジョーとの試合を通して、彼がどういう変化を見せるかってとこでしょうけどね。ジョーは…死ぬのかなあ?

ゴジラS.P・10話。思弁者たちのパートはどんどんと核心…破局への真実へと向かいつつあるようだが、それでも我が通りすがりのヘッポコ頭脳では「えっ何…ああなるほど…えっ何」レベルではある。それでもなんかえらいこっちゃ的な雰囲気を醸し出してくれてるのはいい演出だと思います。とりあえずユンさんはちゃんとメイさん誘って東京デートをするべきだと思うのだが、この「古文書」を見るだに葦原がユンさんの成れの果てって予感はぬぐい切れないなあ…。

んでもってリー博士はどうなったの? 直接描写されず、メイさんの深い目のクマとか過去回想らしきおぼろげな啓示だけなんですけど、マジお亡くなりなの…? メイさんとシヴァ、あるいは視聴者を上手い事結ぶ存在だったのでこのまんま退場はすげえ悲しいんですけども。あとゴジラパートはメインテーマと共に本格覚醒して、シンゴジの水平ビームに至る。前回のできそこない輪っかが重なってキッツイカタストロフに繋がるシーンはなかなかの怖さ。しかしまだ、各要素がつながらないなあ。怖いようなじれったいような。