プリテンダー


●GREAT PRETENDER・14話。あ、今まで5話区切りだったけど今回は4話なのか。とまれ、トーマスの絵はかつての言葉のごとく「高く」売れ、しかしトーマスの贋作は美術館に飾られることもなく、そしてローランたちもホンマモンの絵を普通にオークションしていたことが判る。ウェルメイドなシコミとバラシの呼応がちまちまと効いててよろしい。枝村さんはやっぱり詐欺師らしからぬエモーショナルな行動原理を持っていて、ひょっとして多分それがローランをして彼にいちいちちょっかいかける理由の一つなんだろう、かねえ。なんとなく枝村さんのかつての経歴にローランさんが関わってるような気もするけども。…どうやら次のアークはそのローランさんがメインらしいけど、どうなんでしょうかね。

 

松屋エビチリに少し違和感を覚えるの話

松屋の期間限定(だよね?)エビチリを喰う。これが何というかかなり意外な料理であった。味はチリソースとニンニクが効いててまずくはない。エビがね。俺の個人的なエビチリレシピだとなんかかんか衣がついててそれにチリソースが絡んでるという認識なんだけど、エビ丸裸なんだよね。こういうエビチリもあるって事前認識があんまし無かったもんで、喰った時にすげえ不思議な感覚だった。衣つければカサ増しになるし味もからむし、提供側としてはエエこと多いと思うんだけど…そんなけコストが嵩むだろうという判断かなあ。いやまあ上記の通り、味としては街のファストフード屋さん的にすげえアリな濃厚さでいいと思ったんですけどね。うーん…でもやっぱ、エビの個数がちょい減ってもいいから衣付きの方が好みではあったな。うん。

 

魔女の旅々/プリテンダー

●新番組・魔女の旅々。初回は主人公・イレイナさんの状況セッティングまで。全体的にダイジェストっぽくテキパキと話が進むのは昨今の作品志向だろうかしら。ちょい古めの物語構造だと「イレイナさんがデキスギで弟子入りに苦労すること」のデキスギ部分を2話くらいかけてあれこれ描写するとこだろうが、その辺はイメージシーンで済ませてさっさとそういう状況に移る…というね。おっさんとしての私の感性なら、上記のごとくもう少しゆったり描写するか、逆に各魔女に断られるシーンをもっとあっさりやらかす方が好みではある。なんか中途半端な盛り込みに感じてしまった。ま、それはホンマに語りたい次回以降へのセッティングとしてある程度必要なことだったんだろうけど。…あと、その装束はちっとも地味じゃないと思います。キキくらいじゃないと…ってそういうワケにもいかんだろうか。

現状はまだ、話の本筋にも入っていないのでそれほど評価もしにくい。次回以降見て継続を決めますか。若気の至りの天狗鼻を折ったりその後のフォローしたりのおねーさん先生役に花澤香菜、あーもーそういう役柄がフィットするような貫目のお人になったのねえ。なんかそういうとこで妙な感心をしてしまった。

●GREAT PRETENDER・13話。コールマンを仕掛けるためにまずはトーマスを説得する、のだが。お互い変わっちゃったことで行き詰まった状況に一肌脱ぐのがエダマメさんだけど、いかにも彼らしい(=詐欺師らしくない)エモーショナルなやり方で嬉しくはなるね。エダマメさん曰くお前ら二人は変わっていない、と言う。トーマスが借金抱えて落ちぶれている理由がとても誠実なものであること、シンシアのどこか超然とした楽天的な態度の裏にある「トフィーの缶」、とそれぞれの描写が的確で判りやすい。トーマスが覚悟決めて再起するまでの辺りで、シンシアの様子を見せないのがいい。エモーション担当は今の段階では彼女ではないからね。それはトーマスとエダマメさんに担当してもらおう。今のところは。

 

突然変異亀アニメ

●基本的にそっち方面には疎いので今まで知らんかったが、ミュータントタートルズ(TMNT)の最新作が結構な「sakuga anime」になってたのな。安易にsakugabooruのを上げとくけど

https://www.sakugabooru.com/post/show/129304

こういうの。タメツメの雰囲気やエフェクトと省略のバランス、そしてキューブ破片のノリとかが「視聴者層が好きっぽいので盛り込みました」じゃなくて「好きで作画してる!」ってた印象にまで昇華してるのがとてもいい。なんつーか、もとからグレンラガン(≒ドリル)やナルト好きなのはともかく、それを分析した上で表現技法としてしっかり手のうちになじませてるのがすごいなと思った。…ここ以外のシーンもいろいろ見どころ多かったんだけど、日本への翻訳とかしないのかなー。TMNTそこまで人気ないのかなー日本じゃ。

 

ゴーヤの消失

●近所のスーパー数店からゴーヤがすべて無くなった。数日前まではちょっと高級で値が高い(つっても庶民範囲ずっぽしではあるのだが)店に多少あったのだが、もう陳列棚に表示がない。思えばこの夏はひるめしの野菜炒めに9割がたゴーヤが入っていた。私はひとつ気に入ると少々連続してそのまんまでも苦にならない性質で、最近その傾向が増加してんのは脳の不活性化によるものじゃないかとは気にしているけれど、まあそれはそれとしてゴーヤが無くなっちゃったのは悲しい。昨今では割と旬のものなんてな概念が薄まってきてるけど、ゴーヤに関しては(少なくともこの辺の地方都市では)夏限定のど真ん中旬野菜なんだなあ。

さて。今後のひるめし野菜炒めはどうするか。昼にほぼ野菜ばっかりの炒め物を喰う、ってのはここ十数年のルーチンであり、ゴーヤの前はもやしを加えてたしそういうことになるだろうなとは思う。…ちょっと今心惹かれてるのはビバップチンジャオロースなんだよね。肉無しピーマン炒め。こないだ作ったら久々の摂取による効果かもしれないが、なんかやたら旨かった。今までも急に「ピーマンたくさん喰いたい」という欲求があってそんな炒め物作ることがたまにあったけど、うーん…アリっちゃアリやなあ。とりあえず次の昼飯にはピーマンと百均の細切りたけのこかってきてみようか。

 

プリテンダー/富豪刑事

●GREAT PRETENDER・12話。シンシアさんの過去。かつての淡っちょろい恋人だったトーマスが例のコールマンにアカン形で見初められた、それがシンシアさんをして今回の動機を形作ってる、のだろうか。まだ今んとこはその動機のコアの部分が描かれていないので判んないけどね。前回のモントーヤ、今回のエドワード・ケイン、ジャン・ピスカリオとどうやら架空の芸術家らしき作品が出てくるけど、割とどれもそれらしく出来上がってんのは頑張ったなあって感じ。あるいは私の知識と検索能力が低くて、いずれも実在なのかもしれんけどね。キーとなるモントーヤの絵、これはなんかちょっと「判りやす」すぎてそこまでの大芸術っぽさは薄いんだけど。キャッチーじゃないと物語を牽引しづらいからという判断によるものだろうけどね。

富豪刑事・最終話。黒幕はおばあちゃん。アドリウムという人には過ぎたテクノロジーを守る為に暗躍してきたが、じゃ大助はんあんた正義の判断できますか、ってとこでハルさんが肘で世界の趨勢を決定した。うん、まあ、ここで大助さんが初めて大笑いを見せるってのはいい演出だな。あと世界をひっくり返しかねないモノというマクガフィンを使った話のオチで、隠蔽や消滅ではなく「それありきの世界を割とドラマチックでなく見せる」ってのは割と珍しいなと思った。世界構築系のSFとかだと割とあるだろうけども。それとあと、エピローグの犯人は何故ゴーストバスターズ? 

●総評。「何でもカネで解決するクールで独善的な刑事」というフォーマットでもう少しルーチン話を見たかったな、ってのが正直なところ。ラストアークのアドリウムがらみの話は、よく練られ構築されているけども、1クール刑事ドラマのオチとしてはちょっと厚みがありすぎてバランスが悪い気がした。はみだし部署の面々も思い返せば割と活躍してるんだけど、どうも印象が薄いし。長さんが長さんとしてのキャライメージを確立する前にシリアスルートに入ってったのはやっぱもったいないわな。

原作との比較は…目的としてる面白さの方向性が違うので、そこはまああんまし意味がないかな。原作の同僚刑事たちのキャラ付けは流石にちょっと古いしね。個人的には「かつての悪行を反省しまくってエエコトに散財しようとするも結局儲かって激おこ」という原作のおじいちゃんはアリだと思うんだけどね。それ入れるとアニメ版のオチとチグハグにはなるけどもさ。とまれ、コロナ禍もあっていろいろ大変だったと思いますが、最後まで楽しめるクォリティに仕上げてきたのはえらいもんです。…うん、やっぱもっと大助のわっかりやすい大金遣いを見たかったかも。まあね。

 

ツラミブロックを喰う

●低温調理記録、今回は海外肉のツラミの4つブロックを70度近辺で5時間足らず。塩胡椒して煮あがったとこで表面をちょい焼いて、残った油と肉屋のラード少々及び醤油・みりん・砂糖・安ウィスキーをちょい煮詰めてソースとする。…んーん、しみじみ旨い…。惜しむらくは今ちょっと口内環境が悪くて万全に食物快楽を楽しめないことだけど、それはこのレシピに毛ほども関係ないことだしな。安いブロック肉売ってたらまたやろう。